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2007年9月

「69(シックスティナイン)」村上 龍

69(シクスティナイン) (集英社文庫) 69(シクスティナイン) (集英社文庫)

著者:村上 龍
販売元:集英社
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おすすめ度★★★★★

以前深夜にこの本の映画がやっていてすごい見たかったんだけど、本から読みたいと思って何軒も本屋を回ってやっと見つけた本。最近は文春文庫からも出てるみたいだね。

時は1969年、東京大学は入試を中止したその年、ヒッピーが愛と平和を訴えていたその年に、九州の西の端っこにある高校の三年生だった少年達が高校をバリケード封鎖した。この世の中に知らないことは沢山あるけれど、とりあえず爆発寸前のエネルギーをぶつけちゃっていく元気いっぱいの青春小説。

もうホントにはちゃめちゃです!思った。こいつらすげぇ楽しそうでめっちゃファンキーだわ!!女の子に夢中で、そのおかげで興味もない組織に加わり学校をバリケード封鎖しちゃうし、先生はプールに突き落としちゃうし。本当にバカなんだけど、今の高校生と違ってスケールの大きさを感じちゃったし。やっていることは全て女にもてるため為だってとこもすごいバカっぽいけど、ついつい女のこのことばかり考えてどきどきしていた自分の高校生の頃を思い出してしまったり・・・そうやって昔の自分をふと思い出してしまうあたり、やはりこの本は本当の青春小説なんだなって思う。

俺達はここにいるんだぞ!!って日本の西の端っこから大声で叫んでいるような少年達の想いの大きさに圧倒されつつもいとしく思えてきてしまう。

しかも主人公矢崎の親父がまた!「お前らがやったことは、人殺しでもかっぱらいでも強姦でもない、信じてやったんだから、堂々と処分を受けてこい」って涙もんのいいセリフ言うんだこれが!!そらバリケード封鎖で大人達から多くの非難を浴びてる時にこんな事いわれたら心に響きますって!ちょっとしんみり。。。

まあ、あと忘れられないのが「象の鼻くそゲーム」。どんな質問にも「象の鼻くそ」と答えなければいけないんですが、ホントにバカじゃないかと発想が!(笑)友達とやってみたところ、案の定爆笑の爆笑でしたわ。おすすめ!(笑)

他の村上龍の作品より軽い感じで読めるし何より楽しいからあまり本を読まない人にもお勧めできると思う。でもこんな時代の高校生をしていた村上龍って絶対面白い人なんだろうな~俺もいつか対談なんて機会があれば・・・ま、夢だよね(笑)

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「葉桜の季節に君を想うということ」歌野晶子

葉桜の季節に君を想うということ 葉桜の季節に君を想うということ

著者:歌野 晶午
販売元:文藝春秋
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おすすめ度★★★★

最近本屋さんでよく目にしていたこの本。結構気にはなっていたんだけどね。ただこの本、本格ミステリ大賞受賞!!とか日本推理作家協会賞受賞!!って本の帯に書いてあってちょっと躊躇してた。。賞を受賞していてもそれが必ずしも面白いとは限らないし、面白くなかった本も結構あったし・・・まあでも読んで見なきゃわかんないから、とりあえず読んでみっか!!って思いつつ買ってみたわけです。

以下あらすじ。「自称何でもやってやろう屋」をやっている元私立探偵・成瀬将虎は、自らも通うフィットネスクラブの友人愛子から悪質な悪徳商法の調査を依頼されていた。そんな時、駅のフォームで自殺を図ろうとしていた麻宮さくらと偶然(?)の出会いをする。愛子の調査の依頼と麻宮さくらとのデートに追われる日々を送る成瀬であったが・・・!

正直読んでいて途中までは物足りなかった。結構あっけなく事件が解決していくな~って。ただ途中あたりから、なんか違和感があるような・・・(小骨が喉につまった感じって言うのかな?)感じがあって読んでいったら、あー!そういういう事だったのかっ!!ってなったよ。予想できていなかった結末だったもんだから、やられちまったぜ・・・ってつぶやいたよね。でもこのトリックは多少強引かなとも思った。まあそれなりに楽しめたし良しとしますか~(←お前何様だよっ!ってね^^:)なんにしても、読みながら覚えた違和感がラストでスッと無くなる感じは気分がいいね。

あと主人公の成瀬将虎の時たまシュールなジョークを飛ばすキャラはなかなか憎めず、最後は粋なセリフまで言ってしまったりでいい味出してました。葉桜・・・桜って紅葉するんだね。初めて知ったよ!知らなかった人はヨーチェケだ!(←要チェックって言いたいんです・・・笑)

てかこれ書いてる今深夜だからテンション上がって文が微妙に・・てかいつも微妙か!ま、いっか!!

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「トワイライト」重松 清

トワイライト (文春文庫) トワイライト (文春文庫)

著者:重松 清
販売元:文藝春秋
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おすすめ度★★★★

重松清の本は毎回しんみりさせられる。今回の本「トワイライト」もまた、しんみりとしたいい話だった。

小学生の卒業記念に埋めたタイムカプセルを開封するために、26年ぶりに再会した同級生達。夢と希望に満ちていたあの頃と厳しい現実の中を生きている大人になった現在の自分達との間には大きな壁があった。彼らにとっての人生の幸せとは・・・

タイムカプセル。憧れるね~昔友達に「タイムカプセルでも埋めよっか?」って聞いたことがあった。まあ答えは即効で拒否されたけど(笑)トホホ~。とまあこんな話はさておき、タイムカプセルを開けることによって彼らはあの頃の自分と今の自分の変化を実感し、恥ずかしさや懐かしさなど、様々な感情が生まれてきます。

そんな中、かつてガキ大将としてジャイアンと呼ばれていた徹夫と、いつも女の子の中心にいた真理子が夫婦としてやって来る。みんなの前ではいい夫婦を演じていた二人だが実は離婚の危機が迫っていた。そんな二人と、彼らに巻き込まれるかのように、今は平和な家庭を築いている小学校の頃はのび太と呼ばれていた克也、昔から頭がよく一時は予備校の講師として一線で活躍していた淳子の生活は変化を見せていく。

いやー読んでいてなんかすごく惨めな気持ちになってきた。誰のことかというとそれはジャイアンこと徹夫。家族とうまくいかない男が強がりこそすれ、何とかこの関係を修復出来ないかともがく姿はどうしようもなく悲しくて、昔のジャイアンと呼ばれ人気者だった頃を羨み、どうしてもすがりつこうとしてしまう。それが、とても惨めでちょっと読んでてつらかった。

しかしこの四人は現在の自分の困難な状況を乗り越えて一歩前に進んでいく、大人の成長みたいなものが見れた。なんか大人の青春って感じ?(ちょっと違うか・笑)ラストもいい感じで終わってくし、重松清が好きな人も読んだことない人にもおすすめです!!

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「カラフル」森 絵都

カラフル (文春文庫 も 20-1) カラフル (文春文庫 も 20-1)

著者:森 絵都
販売元:文藝春秋
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おすすめ度★★★★

前から森絵都さんの本は読んでみたかったんだけど、なかなか機会がなくてっていうかいつも先延ばしにしていたんで、今回の「カラフル」が初!森絵都さんの本の読書となった。イメージとしては読みやすい本を書く人かなって思ってたんだけど、今回に限ってはそのイメージが当てはまっていた。

あらすじは、生前の罪により輪廻のサイクルから外されてしまった僕の魂。しかし天使による抽選にみごと当たって下界に下りて再挑戦のチャンスを得た。家族や学校での問題に悩み自殺した少年、小林真の体にホームステイし、自分の罪を思い出さなければいけない。そして小林真として過ごすうちにいろいろなことに気づいていき・・・

とまあ天使まで出てきちゃって初めはデスノートみたいって思ってたけど(悪魔でもないし話ぜーんぜん違うけど^^:)読む前から設定が面白そうだしサクサク読めるなって思ってたけど、その通り。一日で読めます!この本は。

小林真の体にホームステイしていくうちに「僕」はいろいろなことに気づいていきます。初めは最悪な、壊れかけている家庭だと思っていたものが、実は家族の絆としての温かさを持っていたこと。平凡なこと、普通に人生を送れるということはとても重要で素晴らしいことなのだと。友情がもたらしてくれる喜び嬉しさ。様々な発見は「僕」にとっても小林真にとってもとても大切なものとなっていく・・・てこれ以上は読んでみてくださいな!^^!

小林真は身長が低いことにコンプレックスを持っていたけど、自分も中学とか、高校の時はいろいろなコンプレックスをもっていたな~。でも年を重ねるにつれてこれでもいっか!って思えるようになった。コンプレックスだと思う所を受け入れられれば自分にも自信が持てるようになるんだよなーって読みながらふと考えてしまった。

って話が脱線したけど、この本はまず設定が面白いし読みやすい本だと思う。天使の名前がプルプルってのも笑えるしね!

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「サニーサイドエッグ」荻原浩

サニーサイドエッグ (創元クライム・クラブ) サニーサイドエッグ (創元クライム・クラブ)

著者:荻原 浩
販売元:東京創元社
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おすすめ度★★★★★

散々ブログを更新をするのを怠けていたらもう夏も終わりで、大学のレポートに追われつつブログの更新も少しづつ復活していこうと思う今日この頃。。。

そんなわけで今回登場するのはあの!!「ハードボイルドエッグ」の続編「サニーサイドエッグ」です!!(「ハードボイルドエッグ」とは荻原浩の真骨頂!てか笑わせまくりな自称探偵がある事件に巻き込まれていくという、ミステリーっていうかコメディミステリーで超オススメなので読んでない人はぜひとも読んでみてください!)

で今回も自称探偵でも来る仕事は動物探しの依頼ばかりの(動物?)探偵最上俊平が猫探しをしていくうちに思いもよらぬ事件と遭遇していくというもの。

まあこの本のオモシロさは何といっても、おバカな探偵最上俊平。さんざんクール気取っているつもりでも気取れない、何かしようものならドジばかり。だけど、ふとした所で優しさを見せるこの探偵はかなりのお気に入りのキャラ!ただふざけているようで、たまに考えさせるような事を言ったり、ちょっとカッコイイじゃんって思わせる部分もあり、思わずニヤリとしてしまう。それでもどんな状況でも出てくるシュールなジョークには前作同様笑わせられた。

雇った秘書の茜とのコンビも面白く、猫探しで忍び込もうとした家で瞬時に二人が親子役を熱演したところは特に面白かった(笑)欲を言えばもっと茜とのコンビの場面を多く描いて欲しかったな~。

ラストは一件落着、前作はホロリとさせられたけど今回はほほえましい終わり方でよかった。もともと主人公のキャラが強烈なので、是非ともまた続編を!と期待してしまいます。。

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