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2008年3月

「哀愁的東京」重松 清

哀愁的東京 (角川文庫) 哀愁的東京 (角川文庫)

著者:重松 清
販売元:角川書店
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オススメ度★★★★★

重松清さんです。「ナイフ」も「エイジ」も買って家に置いてあるのに読む前についついまた新しい本を買ってしまった。それが今回の「哀愁的東京」。

新作が書けなくなった絵本作家の進藤宏はフリーライターで生計を立てている。その仕事をしていくうちに様々な人との出会いがあり、その出会いを進藤はスケッチに写していく。会社が倒産寸前の企業家、売れなくなったアイドル、心がボロボロになった昔の友人・・・出会いが作り出す連作長編。

もうね、ただよいまくり。哀愁が。本全体が寂しさに包まれていて、その寂しさを抱えた人達が続々出てきます。

でもなんかこう、一つ一つの寂しさを持った人達を優しさが包み込んでいくこともあれば、一方で寂しさに飲み込まれていく人もいる。そんな物語だと思った。そしてその人達と出会っている時、進藤宏は無意識にもフリーライターではなく絵本作家としてその一つ一つの場面に触れていて、少しづつ新しい絵本のパズルのピースを手に入れていく。

彼だけじゃないのかもしれない。自分たちも人生で人と出会って行く中で何かを少しづつ手に入れていってるんじゃないかな。それがどんな形になるのかはわからないけど、そうやって手に入れていった物ってすごく大切な物だと思う。

彼はこれからいったいどんな絵本を描くんだろう。つい長い間想像してしまった。

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「ゴールデンスランバー」伊坂光太郎

ゴールデンスランバー ゴールデンスランバー

著者:伊坂 幸太郎
販売元:新潮社
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オススメ度★★★★★

いやいや久々の更新でして今文章書いてるのがちょっと楽しい(笑)読書は相変わらずしているものの、ブログのほうをお粗末にしていました^^:

さて今回はお気に入り、伊坂光太郎の新作「ゴールデンスランバー」!!

伊坂さんの本はかなり久々の読書で「あ~この感じは伊坂さんだわ~」って思いつつ読んでたよ。

舞台はおなじみ仙台。そこにパレードにやってきた総理大臣が暗殺された。青柳雅春は何もわからないままこの事件の犯人に仕立て上げられてしまった!遠くで響く爆音、自分に拳銃を向けてくる警官たち。そんな中、「逃走犯」青柳政春はどうするのか!?

ケネディやね。でオズワルドやね。でも俺はオズワルドは犯人じゃなかったって思ってるんだけど。だって捕まった後に打ち殺されるなんて都合よすぎるし。

で、青柳さん。珍しい名前だと思ってたら小学校のクラスメートにいたいた青柳君(笑)消しゴム貸してって頼んだのに貸してくれなかったな~っとそんな話はいいとして、この人はホントについてないよね。よりによって何で自分が犯人に??そんなことも考えるひまさえなく逃げ続けます。

ただ信じることをやめない。「人間にとって最大の武器は習慣と信頼」。彼を信頼してくれた人達、そして彼が信頼した人達。そんな人達が信頼によって作り上げた物語だなって思った。

右往左往しながらも物語の終点に向かって行くドキドキ感、急に下降したかと思うとホロっと人の温かさも感じてまた上って行く感じ。物語が終わった後、その終わり方もまた面白かったけど、何より温かい。つい読んでいて笑顔になってしまうあたりはさすがだなぁ~。

正直今までにないエンターテイメントを読んだ気がする。いやー面白い!!!

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