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2008年6月

6月の総括

今月買った本

エンジェル (集英社文庫)エンジェル 石田衣良★★★★永遠の出口 (集英社文庫(日本))永遠の出口 森絵都★★★★★

鳥人計画 (角川文庫)鳥人計画 東野圭吾★★★★夏と花火と私の死体 (集英社文庫)夏と花火と私の死体 乙一★★★★★

動機 (文春文庫)動機 横山秀夫★★★★★東京島東京島 桐野夏生★★★★★

積読消化

そして君の声が響く (集英社文庫 (い50-4))そして君の声が響く 池永 陽★★★★

今月のNO1

動機 (文春文庫)動機 横山秀夫

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「夏と花火と私の死体」乙一

夏と花火と私の死体 (集英社文庫) 夏と花火と私の死体 (集英社文庫)

著者:乙一
販売元:集英社
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オススメ度★★★★

乙一さんの作品は「「暗い所で待ち合わせ」がめっちゃ好きだったんだけどホラーいう未開拓のジャンルに足踏みをしてしまい結局しばらくの間手に取ることはなかった。ただやっぱり気になるもので乙一さんのデビュー作とはどんなものか、読んでみようとなったわけです。

夏と花火と私の死体

9歳の夏休みに私は殺された。無邪気な殺人者によって。幼い兄弟は私の死体を隠すために様々なことをする。子供たちの壮絶な四日間を描いた。

「わたし」の死体を隠すために子供たちは走りまわる。でもそんな状況を楽しんでいるように見える弥生の兄の健、いつも異常に笑顔を振りまいている緑さん。最初は普通に読んでいたけど読み進めていくうちにこの二人の存在が妙に・・・不気味に。。。なんといっても気味が悪いのが死体である「わたし」の目線で描かれているところ。まだ雑なところとかがあったけどラストもなかなか怖かった。

優子

鳥越家に住み込みで働くようになった清音。清音は自分に働く場所を与えてくれた家の主人の政義に感謝をする。しかし、政義の妻である優子は全くその姿を清音の前に現したことがない。そのことを不審に思う清音は政義の部屋に忍び込むのだが・・・ 

政義の部屋には大量の人形が置いてある。僕の家にも古い人形はいくつかあるが、こういっちゃなんだが気味が悪い。。。そんな人形が部屋中にって考えるとコワッ!って思うのだが、それ以外に怖い要素はあまりない。だがやっぱりラストでひっくり返される。ホラーというよりミステリー色が強い作品だ。

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「動機」横山秀夫

動機 (文春文庫) 動機 (文春文庫)

著者:横山 秀夫
販売元:文藝春秋
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オススメ度★★★★★

この人の文章って緊張感があるよね。好きな作家さんです。今回のは四つの短編を収録したもの。

動機

警察署で保管していた30冊の警察手帳が盗まれた。誰が何のために盗んだのか。警視の貝瀬は犯人を探す。男と男のぶつかり合いと彼らの背負うもの、抱える感情が迫力のある文章とともに描かれていてとてもよかった。

逆転の夏

殺人の前科がある山本は自分の人生をやり直すために必死だった。そんな時、カサイと名乗る人物から殺人の依頼の電話が来る。報酬は5千万。この金があれば人生をやり直せるかもしれない。そんな葛藤と、保護司の及川、山本に娘を殺された父親。それぞれの思惑が絡み合って行く様は面白かった。短編とは思えないほど濃厚な話だった。

ネタ元

地方の新聞記者である真知子は男社会の中で女として扱われることに悔しさを覚える日々を送る。そんな時全国紙からの引き抜きの話が舞い込んでくる。自分はどんな記事が書きたくて貴社になったのか。昔の思いと現実のギャップにさいなまれる。

密室の人

裁判官の安西は裁判中に居眠りをしてしまい、それがもとで自分の立場が危うくなってしまう。そんな状況になって初めて知る妻の真実。彼は最後に賭けをする。この短編集の中ではラストは一番好きかも。動機も良かったけど、なんか最後になってやっと自分がずっと留まっていた場所から一歩踏み出していく感じが好きです。

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「永遠の出口」森 絵都

永遠の出口 (集英社文庫(日本)) 永遠の出口 (集英社文庫(日本))

著者:森 絵都
販売元:集英社
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オススメ度★★★★

子供のころの思い出、思い込み。僕はとりあえず東京タワーは世界で一番でかいと思ってたし、飛行機は二回に一回は墜落する乗り物だと思ってた。野菜はもやしが一番栄養があるって言われて若干今でも信じてるんだけど実際どうなんだろ(笑)

で、この本。永遠という言葉にめっぽう弱い少女、紀子。誕生日会や小学校の担任との戦い、ちゃっと道を外れかけてた中学生時代、バイトに明け暮れ失恋を経験した高校生時代まで紀子の9年間にわたる物語が描かれている。

子供の頃って大人の言うことをすぐに信じちゃったよね。これは体に毒だから食べちゃいけません、これをすると寿命が縮まりますとか。なんでも信じちゃってたな~。で、紀子の小学生の時の担任、通称黒魔女。この人がまたいろいろ生徒に怖い話して怯えさせるんだ。あれをしたら病気になる、これをしたら癌になるとかいろいろ。この年になると何で信じたんだろうって思うようなことばかり。でも小学生の時とかはホントーに怖いんだよね。でもその魔術が解けるのも呆気なくて、誰かが種明かししたらすぐにみんな平気な顔になる。なんか読んでて自分の小学生時代が懐かしくなった。

そして中学でちょっとグレる。結構お決まりなパターンだよね。はい。わたくしもすこーしだけグレてました。というか反抗期なんだよね。でも外れかけた道もだいたいは自然と元に戻るもんなんだよね。親といるのが無性に恥ずかしがる紀子がまるで自分みたいでなんか恥ずかしかった。

紀子は高校生で初恋をする、相手は同じ高校の男の子。恋愛なんてしたことないし最初はどうしていいかわからない。これが正しいと思ったかとが相手に負担になったり、まあ今でもあるけど、あの頃はちょっとしたことがすごく嬉しくて、悲しかったな。。。

この本を通して紀子の成長を見ることができる。嬉しいことも悲しいことも辛いこともあったけど、それでも未来に向かって歩き出す。きっとみんなそうなんだろうな。そして自分も。爽やかな風が吹くいい本だった。

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「そして君の声が響く」池永 陽

そして君の声が響く (集英社文庫 (い50-4)) そして君の声が響く (集英社文庫 (い50-4))

著者:池永 陽
販売元:集英社
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オススメ度★★★★

池永陽の本は読みやすくてすぐに読み終わってしまう。なかなか好きな作家さんだ。

就活を控えた大学生3年生の荻野は面接でのアピールのためにフリースクールでのボランティアを始める。そこで彼は、心を揺さぶる一人の少女に出会う。しかし少女は心に傷を抱えていた。荻野はある日少女が命を断とうとするところを見つける。荻野は少女の傷を癒していこうとする。

いやーなんか爽やかな話だった。愛は障害があっても乗り越えられる。純愛系だね。実際は難しいこともあるだろうけど、そんな純粋な愛を持つことが出来たら、それはとても幸せなことなんだろうね。

荻野のおかげで傷を抱えたままでも生きていけるんだと思えるまで心変わりをした美咲はきっとこれからも強く生きていけるのだろうなと思った。それを成し遂げた愛の力はやっぱり凄いね♪

ただ最後はうまく事が収まりすぎてて、簡単に話がまとまってしまっているように思えた。少し呆気なかったところもあったかな。。。

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「エンジェル」石田衣良

エンジェル (集英社文庫) エンジェル (集英社文庫)

著者:石田 衣良
販売元:集英社
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オススメ度★★★★

幽霊見たことある?って聞くと、あるって言う人は周りにたまにいるものだ。自分は霊感はない(・・・と思ってる)から見たことはないがいるとは思う。この「エンジェル」の主人公も幽霊だが、親しい人がこうやって見守っててくれたら嬉しいかも。。。ま、いつも見られてたらなんか恥ずかしいけど(笑)

青年実業家の純一は幽霊として目覚めた。目の前には自分のしたいとそれを土に埋めている二人組の男が。事件から二年間の記憶が無くなってしまっている純一は自分が誰に、どうして殺されてしまったのかのかを調べ始める。そこにはある映画への不可解な巨額の投資があり、その周囲の関係者に張り込みをしていく。はたしてどのような真実が待っているのか。。。

ちょっとファンタジー的だね。まあ幽霊ですし。ん?幽霊だったらホラーかな?でもどちらかというとファンタジーでミステリーって感じ。

純一は事件を調べていく中で自分の空白の二年間を埋めていこうとする。そこで彼は大切なものと出会って行く。

この話に出てくる幽霊にはいくつかの能力がある。場所を思い浮かべることによって行える瞬間移動、生きている人間に音声を伝える音声化、映像を見せる視覚化、そして幽霊によって持つ能力が違う適正(電気を操ったり、風を操ったり)。純一はこれらの能力を使いて大切なものを守り抜こうとするが・・・

知っておいた方がいいことと、知らない方がいいことがある。世の中のことを多く知っていればそれだけ知識が増え、世界を見る視野が広がると思う。が、知ってしまったために自分が深く傷つき絶望してしまうこともある。だがそれを知り、乗り越えていくことが出来れば自分の可能性は広がるのかもしれない。

純一にとって自分の死は知らない方が楽だったかもしれない。しかし、それを彼は知ってしまった。自分の死に対してどのような答えを出すのか。彼は苦悩しながらも最後の決断をする。

正直ちょっと事件の真相が浅い感じはしたけど、幽霊という設定や純一が生きている人間と必死にコミュニケーションを図ろうとするところは特に面白かったし、ラストもなかなかよかった。

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ヤスコ

今日は友達とスタジオに入る日・・・・なんですけどね☆

家でて駅行って電車乗って、2駅くらい行ったとこかな?

気づいたわけですよ。

ギター持ってないことに。

ま、急いで取りに戻って行ったけど。友達も「ありえん」って。

いや間に合ったけどね?なんていうかスタジオ行くのにギター忘れるって・・・って感じで呆れられたよね。

ちなみに僕の相棒のギターの名前はヤスコです。

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「東京島」桐野夏生

東京島 東京島

著者:桐野 夏生
販売元:新潮社
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オススメ度★★★★★

とりあえずの第一印象(本に第一印象もなにもないけど^^:)、「ん、写真集?東京にある島の?」。で、桐野夏生の文字を発見しやっと小説だとわかる。というのが最初の感想でした。。。

無人島に漂流した31人の男と1人の女。皆は無人島をトウキョウ島と名付ける。絶望に打ちひしがれながらも島での生活めたたった一人の女の清子と男達は本能をさらけ出していく。天国か、地獄か、そしれ32人の人間たちははたして脱出できるのか・・・

なんか帯に書いてある「食欲と性欲と感情をむき出しに」ってのがよーくわかった。ホントにそんな感じ。

清子は島でたった一人の女という立場を利用し他の若い男と遊ぶことに夢中になる。人間は文明を失ったら自分勝手に本能で生きるしかないのだろうか。文明は本能を抑制するブレーキなのかもしれないと思った。ただ清子の夫をくじ引きで決めるのとかはなんか単純すぎて面白かったけど。

権力が何人もの人間に移り、それによる周りの態度の変わりようも生々しかった。強いものが弱いものを束ね、そこに裏切りや衝突があるというのはどこの世界でも同じなのだろう。無人島だがちゃんと人間の世界を反映させているところや、生への執着を感じさせるところは桐野夏生の作品らしいと思った。この人はやはり人間の奥深くにあるドロドロとした心を描くのがうまい。

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「鳥人計画」東野圭吾

鳥人計画 (角川文庫) 鳥人計画 (角川文庫)

著者:東野 圭吾
販売元:角川書店
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オススメ度★★★★

久々に東野圭吾。この人の昔の作品もこれからもっと読んで行こうかなと思い、その第一弾として本作を選んでみた。

天才ジャンパーと騒がれていた楡井が毒殺された。警察が捜査していく中で何者かが密告状を送ってくる。そして犯人として逮捕されたのはコーチの峰岸だった。自分の計画は完璧だったと考えていた峰岸は自分を密告した人物を推理する。誰が峰岸を密告し、また峰岸はなぜ自分のチームの選手を殺したのか。

あらすじを読んでもわかるけど、このミステリー犯人が話の序盤で捕まってしまう。犯人を探すのではなく、誰が犯人を密告したのかということと殺人の動機を中心に話が進んでいく。

こういう構成のミステリーはあまり読んでないのでなかなか新鮮だった。また楡井の死と同時期にジャンパーとして急成長を遂げた杉江翔の関係が気になるところ。楡井と杉江翔はどのように関わっていたのかというところから新たな真実が現われてくる。それがどのように犯人の殺人の動機に繋がっていくのかも読み応えがあって面白かった。

このまま終わるのかと思わせておいて最後にさらなる展開を見せるあたりはさすがだと思う。

話にはジャンパーの能力を上げるための異常なトレーニングが描かれているが、読んでいて思ったのはこれは選手の能力を上げることばかりを考え、記録にこだわるスポーツ界への警告のかもしれないと思った。科学とともにトレーニングも進化しどの競技も毎年のように世界新記録とかが生まれている。見てる方は楽しいし何の疑問もなかったが、そこには選手の個性が失われつつあるのかもしれない。

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