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「東京島」桐野夏生

東京島 東京島

著者:桐野 夏生
販売元:新潮社
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オススメ度★★★★★

とりあえずの第一印象(本に第一印象もなにもないけど^^:)、「ん、写真集?東京にある島の?」。で、桐野夏生の文字を発見しやっと小説だとわかる。というのが最初の感想でした。。。

無人島に漂流した31人の男と1人の女。皆は無人島をトウキョウ島と名付ける。絶望に打ちひしがれながらも島での生活めたたった一人の女の清子と男達は本能をさらけ出していく。天国か、地獄か、そしれ32人の人間たちははたして脱出できるのか・・・

なんか帯に書いてある「食欲と性欲と感情をむき出しに」ってのがよーくわかった。ホントにそんな感じ。

清子は島でたった一人の女という立場を利用し他の若い男と遊ぶことに夢中になる。人間は文明を失ったら自分勝手に本能で生きるしかないのだろうか。文明は本能を抑制するブレーキなのかもしれないと思った。ただ清子の夫をくじ引きで決めるのとかはなんか単純すぎて面白かったけど。

権力が何人もの人間に移り、それによる周りの態度の変わりようも生々しかった。強いものが弱いものを束ね、そこに裏切りや衝突があるというのはどこの世界でも同じなのだろう。無人島だがちゃんと人間の世界を反映させているところや、生への執着を感じさせるところは桐野夏生の作品らしいと思った。この人はやはり人間の奥深くにあるドロドロとした心を描くのがうまい。

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