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2008年7月

「ララピポ」奥田英郎

ララピポ (幻冬舎文庫 お 13-2) ララピポ (幻冬舎文庫 お 13-2)

著者:奥田 英朗
販売元:幻冬舎
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オススメ度★★★★☆

「ララピポ」。。。なんか意味わからないけど癖になる言葉だ。一人で言ってちょっと笑ってしまった(笑)。成宮くんと森山中の村上さんで映画化されるらしい。でもタイトルにまず惹かれちゃうよね。

6人の人間の生活を描いた連作短編集。対人恐怖症のフリーライター、NOといえないカラオケ店員、キャバクラのスカウトマンなど。どうも普通の人とは違うなって人たちのお話です。それぞれの話が少しづつ繋がっていて他の話に出てきた場面がまた違う人間の視点で描かれていたりする。

まずキャラが濃い。6人それぞれ個性的というか濃い。それとも話し全体が結構お下品だからそう見えるのかな。とりあえず濃厚な人間観察が楽しめます。で、そんな愉快な人たちを上から傍観者のように眺めていられる感じが最高(笑)

特にマンションの上の部屋の物音、というか夜の音、が気になって仕方なく、ついには盗聴までしちゃうフリーライターは面白かった。なんかわかるんだよね。いや自分も盗聴したいとかじゃなくて隣の部屋でも音が聞こえるときになっちゃうし。ただ普段の欲望のはけ口を上の部屋の音に求めてしまうところがなんか読んでて切ない感じで。。。

全体的に笑える面白さなんだけど、そんな中にも「あ~あ」みたいな切なさがあった。

「ララピポ」=「a lot of people」。十人十色、人が百人いれば百通りの生き方があるわけで。普段の生活で何げなく接している人が実は想像もしないようなことをしてるかもしれない、なんて考えちゃうよね。

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「夏の名残りの薔薇」恩田 陸

夏の名残りの薔薇 (文春文庫 お 42-2) 夏の名残りの薔薇 (文春文庫 お 42-2)

著者:恩田 陸
販売元:文藝春秋
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オススメ度★★★★

恩田陸のミステリーってふわふわ宙に浮いた感じの印象が強い。きちっと終わりきらないから読み終わった後の余韻も強い。僕はどちらかというときちっと終わった方が好きなんだけど、たまにこういう作品も読みたくなるものだ。

沢渡三姉妹が山奥のホテルで毎年の秋に開催するパーティー。参加者には何かと噂がある人ばかり。不穏な雰囲気の中始まったパーティーで参加者の変死事件が起こる。これは真実なのか幻なのか・・・

正直最初の方は「?」って感じだった。一章ごとにパーティーの参加者の誰かが死ぬんだけど、次の章に行ったとたん何事もなかったかのようにその人は生きていて、そのまま物語は続き同じようにまた誰かが死んで、でも次の章では生きていて・・・本当に何が真実なのか分からなくなる。そして話と並行して「去年マリエンバートで」という映画の引用が挟まれていく。ただちょっとわかりにくかった感じもあったけど、ここまでされたらどんなトリックが待ち構えているのか気になって仕方ない。

ただ・・・最後におおっと思うところはあったけど期待していたほどじゃなかったかも。というか、どうなるんだ?どうなるんだ?と思っているまま終わってしまった。これが作者の言う開かれた物語ということなのだろう。でもこの感じが結構好きだったりする。

登場人物も魅力的だし、舞台のホテルや嘘の話ばかりする三姉妹が醸し出す奇妙な雰囲気が物語をいい感じに染めててよかったと思う。これはもう一度読んでみるしかないね。

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「さまよう刃」東野圭吾

さまよう刃 (角川文庫 ひ 16-6) さまよう刃 (角川文庫 ひ 16-6)

著者:東野 圭吾
販売元:角川グループパブリッシング
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オススメ度★★★★☆

読もう読もうとは思っていたものの、ハードカバーに手が出ずにぐずぐずしてたらいつの間にかに文庫化されててグッドタイミングじゃん!って思いつつ早速読んでみた。

長峰重樹は一人娘を陵辱されたあげく殺されてしまった。謎の密告者の電話により未成年である犯人達を知った長峰は、その犯人の家に侵入する。そこで見た地獄のような惨劇に我を失った長峰は犯人の一人を殺害してしまう。さらにもう一人の犯人を殺そうとする長峰を警察が追う。復讐に自分の人生をささげた長峰ははたして自らの手で犯人に裁きを下すのか。

いやーなんか痛々しいほどストレートに描写される感情には読んでて辛い気分になった。未成年である犯人はたとえ逮捕されたとしても少年法によって大した罪には問われず、そこに被害者やその家族の無念の思いは反映されない。だからって復習がいいわけでもなく、長峰自身も彼を追う警察も何が正しいのかという葛藤にさいなまれる。

長峰を追う警察の人たちの、これでほんとにいいのか?っていう気持ち、彼を追いながらもどこかで復讐が達成されればいいと思ってしまうのはやはり人間なら仕方ないことなんだろう。ただ法律は彼を許してはくれない。何が正しくて、なにが悪なのか、考えさせられる。娘を殺された揚句、復讐によって自分も殺人犯になってしまうなんて悲しすぎる。刃に正義はないのかもしれない。

分厚い感じの本だけど結構サクサク読めるし、それだけ話に入り込んでしまう。やっぱ東野圭吾の本は好きだわって改めて感じた。

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CRAIG DAVID-slicker than your average-

Slicker Than Your Average

CRAIG DAVIDのアルバムは1stから4thまで持ってるけどこの2ndはかなり好き。他のアルバムもいいんだけどこのアルバムはメリハリがあって全体的にすごくよくまとまってると思う。

ノリのいい(4)hidden agendaや緩急をつけたスピード感がいい感じの(5)Eenie Meenieは聞いててテンション上がるし、そう思ったら今度は(6)You Don't Miss You Waterでしっとりとしたバラードを聴かせてくれるし、(7)Rise&Fallでのスティングとの共演も聞きごたえがあるかなりいい曲。結構幅広く聞かせてくれるアルバムになっている。

若干1stより聞きやすい曲が増えたと思う(1stもかなーりいいけどね♪)。ちなみに国内版のボーナストラックのFour Times A Ladyもかなりいいので国内版がオススメかな^^

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「どきどきフェノメノン」森 博嗣

どきどきフェノメノン    A phenomenon among students (角川文庫 (も20-1)) どきどきフェノメノン A phenomenon among students (角川文庫 (も20-1))

著者:森 博嗣
販売元:角川グループパブリッシング
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オススメ度★★★★☆

森博嗣といえば「すべてがFになる」(タイトルあってるかな?)で有名、ってのをどこかで見た気がしてずっとミステリーの人ってイメージでいたから今回のラブコメの作品は意外な感じがした。そのうち読もうとは思っていたもののなかなか手が出ず。どうやら自分の中で新しい作家さんの本を読むタイミングというのがなんとなく存在しているらしい。新しいことにチャレンジする時みたいにね。というか、それはほぼその時の気分なんだけれども。

とりあえず外れのない本を読みたいときは、日頃から親しんでいる作家さんの本を。ちょっと気分を変えたい時は前に読んだ本とはジャンルの違う本を。ちょっと冒険してみたいなって時は、まだ読んだことがない作家さんの本を、という感じで本を選ぶときの基準は常にその時の自分の気分であることが通常なわけで。当然、すごく読みたい本が合ったり友達に薦められてる本があればそれを優先するけど。どうも自分は同じ作家さんの本を立て続けに読むのは苦手みたい。読書にもメリハリをつけたいからね。

で、めっちゃドキドキしたかったからこの本「どきどきフェノメノン」を買った。。。わけではなく、この時は軽い読み物を欲してたからってゆう理由でチョイスした。

前置きが長くなったね^^:物語の主人公は窪居佳那24歳。大学院のどく多コースに在籍している、研究に没頭する日々。そんな彼女の楽しみは~ずばり「どきどき」の探求。いろいろな事にどきどき。悩みは酒を飲むと不定期に起こる記憶の欠落。これがまたやっかいなことを引き起こす。後輩にはさわやかボーイの鷹野と人形オタクの水谷、ひそかに恋焦がれる指導教官の相澤、謎の力持ち武蔵坊。佳那を一番どきどきさせるのは誰か。

ラブコメディって書いてあったけど~正直最初のうちは全くコメディ的な面白さわなかった。いやそれらしいことは書いてあるんだけど、なかなかそのコメディの世界に入っていけないというか。。。というのもホントのとこ最初は読みずらかったです、この人の文章。なんかコメディにしては堅いし、表現がくどい感じがして。ただそんなのも慣れ。読んで行くうちにそのくどい表現とかちょっと堅い感じに妙にハマってしまうのであった。それからはストレートを繰り出す感じというより、ジャブで少しづつ読み手に笑いを提供してきます。結構好きだな、この人の文章。

どきどきの探求を何よりの楽しみにしている佳那。まあ思いを寄せる教官の家のポストにこっそり音楽会の自分の隣の席のチケットを投函し、その音楽界でせっかく隣同士になったというのにでっかいマスクで変装して最後まで正体をばらさなかったり。。。これには彼女はもうどきどき!でそのどきどきを味わうことが目的で幸せ感じてたりするけど、これってストーカー?って本文にも出てきたけど僕はストーカーだと思いまいます(笑)。

そう、窪居佳那だけでなくこの話に出てくる人はみんな変な人です。バックの中にいつも女の子の人形を入れて着せ替えとかしちゃってる(リカちゃん人形かってね)後輩の水谷とか普通にいたら引いちゃうでしょ(笑)人の家に泊まり歩いてる正体不明の武蔵坊もかなり変。まあそんな所も面白いんだけどね。

佳那が酒を飲んで記憶を飛ばすと、記憶のない間の謎の行動を彼女が必死に創造し徐々に明らかにしてく時も、周りの人の恋を成就させるためにあれこれするのも彼女にはこの上ない「どきどき」なのだ。

なんかこんにどきどきしてるのがちょっとうらやましい。もうちょっと自分もどきどきに敏感になって生活してみようかな^^

いろいろと恋の姿が見え隠れしつつも彼女の恋は結局どうなるのかが一番の注目点。というか彼女がどこで自分の気持ちを恋だと認識するかということに。さてさて彼女は一体誰かとくっつくのでしょうか、はたまた誰ともくっつかず今まで通りのどきどきの探求の日々を送るのか。それは読んでのお楽しみ。

ちなみに最後の窪居佳那のセリフは~自分の中ではかなーりツボっていうか、好きなセリフだった。いい締め方をするもんだ。

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「イニシエーション・ラブ」乾くるみ

イニシエーション・ラブ (文春文庫 い 66-1) イニシエーション・ラブ (文春文庫 い 66-1)

著者:乾 くるみ
販売元:文藝春秋
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オススメ度★★★★☆

ちょっと前から本屋に行くと必ずと言っていいほどこの本がプッシュされてた。なんかそうプッシュされると逆に意地を張って読まない傾向がある僕ですが、サクッと読めそうという理由で読んじゃいました。

僕がマユに出会ったのは、代打で呼ばれた合コンの席。やがて僕らは恋に落ちて・・・・・。甘美で、時にはホロ苦い青春のひと時を描いた青春小説と思いきや~最後から二行目で、本書は全く違った物語に変貌する。

「かならず二回読みたくなる!!!!」って書いてありゃ誰でも少しは興味は湧くもの。で、自分はというと、二回読んだって言うかめっちゃ読み返しました。。。いやーなんかネタバレになるから書けないけど、この本のトリックはすごいです!!簡単に騙されてしまった(笑)

読んでる間は、なにこの展開うまくいきすぎじゃんとか特に面白いという感じではなかった。が、読み終わった後に「えっ!なにこれ!?」って感じですっかり興奮してしまった。インターネットでこの本のサイトに行って確認してたけど、様々な所にトリックが隠されてて単純にすごいと思った。いやー恋愛ミステリーみたいな。。。やられたね^^:

なんか内容に全然触れてない感想になっちゃったけど、面白いので是非!!

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