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「夏の名残りの薔薇」恩田 陸

夏の名残りの薔薇 (文春文庫 お 42-2) 夏の名残りの薔薇 (文春文庫 お 42-2)

著者:恩田 陸
販売元:文藝春秋
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オススメ度★★★★

恩田陸のミステリーってふわふわ宙に浮いた感じの印象が強い。きちっと終わりきらないから読み終わった後の余韻も強い。僕はどちらかというときちっと終わった方が好きなんだけど、たまにこういう作品も読みたくなるものだ。

沢渡三姉妹が山奥のホテルで毎年の秋に開催するパーティー。参加者には何かと噂がある人ばかり。不穏な雰囲気の中始まったパーティーで参加者の変死事件が起こる。これは真実なのか幻なのか・・・

正直最初の方は「?」って感じだった。一章ごとにパーティーの参加者の誰かが死ぬんだけど、次の章に行ったとたん何事もなかったかのようにその人は生きていて、そのまま物語は続き同じようにまた誰かが死んで、でも次の章では生きていて・・・本当に何が真実なのか分からなくなる。そして話と並行して「去年マリエンバートで」という映画の引用が挟まれていく。ただちょっとわかりにくかった感じもあったけど、ここまでされたらどんなトリックが待ち構えているのか気になって仕方ない。

ただ・・・最後におおっと思うところはあったけど期待していたほどじゃなかったかも。というか、どうなるんだ?どうなるんだ?と思っているまま終わってしまった。これが作者の言う開かれた物語ということなのだろう。でもこの感じが結構好きだったりする。

登場人物も魅力的だし、舞台のホテルや嘘の話ばかりする三姉妹が醸し出す奇妙な雰囲気が物語をいい感じに染めててよかったと思う。これはもう一度読んでみるしかないね。

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