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「魔王」伊坂幸太郎

魔王 (講談社文庫) 魔王 (講談社文庫)

著者:伊坂 幸太郎
販売元:講談社
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オススメ度★★★★☆

はい、「魔王」です。大野君が出てたドラマの「魔王」とは違うのであしからず。。。買った理由は単純です。「魔王」って強そうじゃないですか。なので買いました(笑)

会社員の安藤は弟の純也と二人暮らしをしている。ある時、自分の念じた言葉を相手が口に出すという能力があることに気づき、一人の男に近づいていく。

自分の念じた言葉を相手が必ず口に出す。いや、めっちゃほしい超能力だ(?)!そうすれば、あんなこともこんなことも・・・。あ、いたずらには使いません、たぶん(笑)なんで彼にそんな力が備わったのか、ということは書かれてはいない。しかし、その力を何かのために使わなくてはと思った安藤は周囲の人たちの雰囲気に違和感を覚え始める。

その時期に首相となったのは犬養という人間だった。ズバズバと物を言い、大衆の支持を集めていくその男に、安藤は危機感を持つ。

自分たちはいとも簡単に統一されてしまう。ファシズム(本書では「統一していること」との意味と書かれている)。この言葉を聞いてまず思い浮かべるのが第二次世界大戦のナチス政権、ヒトラーであろう。彼は行ったのは、簡単にいえば独裁政治。安藤は犬養首相が行おうとしていることは独裁政治だと思ったのだろう。そして、周りに流されることの恐ろしさを知る。彼はこう思う、「魔王がいる」。

安藤の能力を知り、危険人物かと思ったのか、彼は命を狙われる。それでも彼は、犬養をどうにかしようと立ち上がるのだが・・・。

一つにまとめられることの恐ろしさ、それに気づき必死に止めようとする安藤。やはり、自分たちは、一人一人、自らの考えを持つことの必要性があるのだろう。国民が一つの考えに統一された時、そこに個人という概念はあるのか。ファシズムが国を支配したら、それこそ戦争なんてすぐに起こるんじゃないか。国民よ流されるな!!そんなことを考えさせられるとともに、伊坂幸太郎お得意のエンターテイメント性もあり、読み応えがあってよかった。

続編でもある「モダンタイムズ」は「魔王」の世界から50年後の日本を描いているらしい。早く読みたいものだ。

同時収録の「呼吸」では、その5年後の世界が描かれている。おそらく「モダンタイムズ」に関わってくるのはこちらの話の方が強いだろう。兄同様に不思議な力を手に入れた、弟の純也。その力をどのように使うのか。日本はどこに向かおうとしているのか。

これを書いてたら、無性に「モダンタイムズ」が読みたくなってきた。

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