カテゴリー「 宮部みゆき」の記事

「魔術はささやく」宮部みゆき

魔術はささやく (新潮文庫) 魔術はささやく (新潮文庫)

著者:宮部 みゆき
販売元:新潮社
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オススメ度★★★★★

魔「術」はささやくね。読み終わるまでずっと魔「女」はささやくってタイトルだと勘違いしていた(笑)あやうくタイトル間違えたまんま感想書くところだったわ^^:

マンションの屋上から飛び降りた加藤文恵、地下鉄に飛び込んだ三田敦子、タクシーの前に飛び出して轢かれた菅野祥子。一見別々のように見える三人の死にはある共通点があった。それに気づいた高木和子は次は自分かと恐怖にかられる。そして逮捕されたタクシー運転手の甥の守は彼の無実を証明するために事件の真相へと迫って行く。

感想は、面白かった!三人の死は何を意味しているのか、高木和子は一体なぜ怯えているのか、守の家族を救った男の正体は、と気になる謎がいっぱいだ。結構複雑な人間関係もサラッと読めてさすが宮部みゆきって感じ。

三人の女性を死に追いやったのは犯人を駆り立てたのは復讐心だ。物語の最後に明かされていく真実によって守自身も自らの中で復讐心が芽生えていく。「いっそのこと殺してしまおうか・・・」。彼の心の葛藤が物語の一番の山場だと思う。でも、どんな理由であっても、やはり殺人は殺人であって許されることではない。それがこの本のテーマだったのではないかと思う。

あとサブリミナル現象とかデート商法などの社会問題を取り入れることで物語に厚みが加わっているところもよかった。

宮部みゆきの本ってなんかとても読みやすい。初めて読む前は結構堅くて読みにくいのかなって思ってたんだけどね。今回の本も一日で読めました。今の自分の中ではミステリーといえばこの人と東野圭吾の2トップだね。好き嫌い別れる作者とかいるけど、そういうのは宮部みゆきはないと思う。誰が読んでも面白いと思える本、作家さんじゃないかな。

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「理由」宮部みゆき

理由 (新潮文庫) 理由 (新潮文庫)

著者:宮部 みゆき
販売元:新潮社
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おすすめ度★★★★★★

最近あまり読んでないからかミステリーが読みたい!!って衝動に駆られて買ったのが本作「理由」。直木賞にも選ばれたっていうから、そこら辺も含めて少し期待もしつつ読んでみた。

雨が降りしきる夜に起きた東京の超高層マンションでの一家殺人事件。しかし殺された家族はそこに住んでいるはずのなかった家族であった。ではいったい彼らは誰なのか、4人を殺したのは誰で、殺されたのは誰なのか。そして、この複雑な殺人事件はいったいどうして起こったのかが関係者のインタビュー形式で描かれていく。

まず、物語の初めからガッツリ僕の心を掴んできました。なんか最初の数ページで話にのめり込んでいく感じは久しぶりに味わったよ。本格ミステリーを読むのが久々ってのもあるんだろうけど、とにかくはじめっから夢中になった。なんで宮部みゆきを放置していたのかと自分自身に呆れたね(笑) 読んでいくうちに事件の背景が少しづつ見えてくる。インタビューって形の描き方も新鮮だったし、少しづつ真実を見せられていくから読んでるこっちは先が気になって気になって!

複雑な事件の背景には様々な家族の姿があった。どの家族も問題を抱えていてそこの人達の思いや葛藤がすごく伝わってきた。そんな人間ドラマも見せられつつ、それらの物事が重なって事件は起こっていく。多くの人の視点から事件を描いているからいろんな角度から事件を見ることが出来て、読んでてあの人がああしていなければ、この人がこうしていなければ事件は起こらなかったんだよな~って思ったり、そんな気分。何事も物事の積み重なりの上に成り立っているんだなっていう当たり前のことを改めて感じた。

ラストになって、あっ!!って驚くような話ではなくて、徐々に読んでるこちらの気持ちを高ぶらせていく。ミステリーとしてとてもいい作品だと思う。読んだあとは満腹って感じです!少しづつ見せられていく真実を追いかけて読みたいという欲求も大きくなっていき、その欲求に身を任せて読んでく。で、たどり着いた感想としては、やっぱりこの本は面白い!ってこと!^^!同じく宮部みゆき作の近いうちに「火車」も読もっと!!

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「R.P.G.」宮部みゆき

R.P.G. R.P.G.

著者:宮部 みゆき
販売元:集英社
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おすすめ度★★★★

宮部みゆきを読むのはこの本がはじめて。ホントは「ぼんくら」を読もうと思っていたけど、財布の中を見たら上下二冊買える銭がなかったので「R.P.G.」に。のっけから妥協した感はあるものの、この本も前から気になっていたので、まいっか!っと思いつつお買い上げ。笑

とりあえず感想を一言で言うと、おもしろかった。妥協して買ったのが申し訳なくなる。

ストーリーはインターネット上で作り上げられた疑似家族のお父さんが殺された。三日前に殺された女性との繋がりを見つけた警察は事件を追っていく、というもの。

まず取調室で繰り広げられる心理戦がとても面白くどんどんと読み進めていける。ラストは意外な事実に、やられた~!って感じだった。印象に残ったのは「自分でも本当の自分がどこにいるのかわからなくて孤独。心のつながりが欲しい」というセリフ。そういう人が増えている現代、疑似家族というものもあってもおかしくないなと思った。ただ、本当の家族で心のつながりが持てるのがやっぱり一番いいんだよね・・・と、つい考えてしまった。

あまり長くない本だし、ストーリー的にも一気に読めるし、十分面白かった。これからもっと宮部みゆきの本を読み進めていきたいな~。

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