カテゴリー「 いしいしんじ」の記事

「ぶらんこ乗り」いしいしんじ

ぶらんこ乗り (新潮文庫) ぶらんこ乗り (新潮文庫)

著者:いしい しんじ
販売元:新潮社
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オススメ度★★★★

昔近所の公園でぶらんこから落ちてケガをしてしまったことがある。ぶらんこってただ揺れてるだけなのに、なんか夢中になってしまうよね。

ぶらんこが上手な男の子がいた。しかし彼は事故で声がおかしくなる。彼は動物と話ができるといい、いろいろなお話を作った。いなくなった弟が残したノートには多くのお話と真実が書かれていた。

なんかしゅんとなる本だった。弟は事故で声がおかしくなってしまい、その声を聞き姉は吐き、犬は逃げて行った。そんな声を必死で出さないようにしている弟がとてもかわいそうだった。そんな彼が作るひらがなばかりのお話はなんか切なかったな。でも郵便配達のお話はすごくよくて好きだ。

ラストで弟が外国からの両親の手紙にちょっと手を加えていたところとか、弟が姉を想う気持ちがひしひしと伝わってきてとてもよかった。

毛が半分抜けた犬の伝言板も面白かった。犬の体に字を書いちゃうのってどうなの!って思ったけど、それが最後には遠く離れた外国からの伝言も持ってくるから大したものだ。

本当はすごく悲しい話なんだろうけど、悲しい話もいしいしんじはこちらの気分が重くならない書き方をする人だなって思う。この人の書く本は不思議な雰囲気がある。その雰囲気が結構好きだったりする。

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「トリツカレ男」いしいしんじ

トリツカレ男 トリツカレ男

著者:いしい しんじ
販売元:新潮社
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おすすめ度★★★★

この本タイトルからして惹かれてしまう。だってトリツカレ男だよ!?なんだそりゃって感じで興味津々。しかも安いし150ページほどしかなくてとてもお手軽に読める本です。ちょっとした合間に読んでいたらあっという間に読めてしまう。

内容は、何かに夢中になるとそれしか見えなくなってしまうジョゼッペ。あだ名はトリツカレ男。そんな彼が寒い国からやってきた風船売りのペチカに恋をしてしまいます。あらゆる事をして彼女の心を暖めようとするジョゼッペだが・・・

とりあえずこの男、トリツカレまくってます。ある時はオペラ、ある時は三段跳び、またある時はサングラス集め、昆虫採集、外国語・・・とあらゆるものトリツカレている。しかも、みんな極めていっちゃうんだから!なんかトムハンクス主演の映画フォレストガンプをちょっと思い出した。あの映画はほんと名作だわ~でも最後ちょっと切ないよね、って映画の話はいいんだけど。笑

そんなトリツカレ男がトリツカレたのが風船売りのペチカ。彼女の心の闇を取り払うためにいろいろなことをしていくジョゼッペの純粋さに心打たれます。

でも何かに夢中になってそのことに一生懸命になるってすごいことだと思う。俺なんてすぐに飽きちゃったりするからな~でもギターとサックスは続けてやる↑↑自分も見習わなくちゃ!ジョゼッペのトリツカレかたは異常だけど。。。

物語に出てくる話しの出来るハツカネヅミもいい奴で、ジョゼッペのことを本当に心配したり、怒ったりして、いいコンビ組んでるねって感じ。

最後のほうはちょっとグッとくるし、読み終えたあとは暖かい気持ちになれる、本当にあったかーいお話です。お手軽だし、ちょっと暇なときにオススメです。

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