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「空中庭園」角田光代

空中庭園 空中庭園

著者:角田 光代
販売元:文藝春秋
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おすすめ度★★★★

郊外に住んでいる京橋家のモットーは「何事もつつみかくさずに」。しかし本当は皆が秘密を持っている。普通の家族にある光と影。ひとりひとりの目に映る風景を描いた家族ドラマ。

一見幸せそうで、仲の良さそうな京橋家。何事も隠さずに秘密のない家族。それは理想的な家族の姿かもしれないけれど、秘密を持たない家族というものは存在しないんだなというのがこの本を読んだ感想。そして家族という人と人との繋がりは深く、同時に複雑なのだなと強く感じた。

秘密。例えば自らの過去であったり、不倫であったり、自分の本当の気持ちであったり。読んでいてもし彼らの秘密をお互いが知ったらどう思うのだろうと考えた。喜んだり怒ったり悲しんだりするんだろう。では全てをさらけ出す事がいいのか、全てを秘密のままにすべきなのか、どちらもいいとは思えない。時には真実をさらけ出し、また秘密も持って家族と共に生きていく。そのバランスがとても重要なのではないのだろうか。と、まだ二十と少ししか生きていないオイラは勝手に思った。ちなみに俺は今まで家族に秘密が多すぎたかな~とちょっと反省。

本の一節に「家族それぞれが身内の侵入を防ぐドアを持っている」というのがあるけど、そういうのは確かに存在すると思う。家族といっても皆人間なのだから知られたくない事もあって当然だよ。少しの秘密はね。

そういえば家族なのにお互い知らないことが多いな・・・なんて自分の家族のこと、また家族という関係について再度考えさせられる作品だった。

あと本に出てくる「ラブホテル野猿」はないわ~。実際あったら爆笑だよ笑。それと、お父さんが愛人と会ってる時の話し方はちとキモかった。もしあれが自分の父親だったら心が折れるよ。。。

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