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「少女には向かない職業」桜庭一樹

少女には向かない職業 (創元推理文庫 M さ 5-1) 少女には向かない職業 (創元推理文庫 M さ 5-1)

著者:桜庭 一樹
販売元:東京創元社
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オススメ度★★★★★

桜庭一樹さんの本は今回が初めて。今年「私の男」で直木賞受賞したね。でもこの本のラベルにでかでかと、祝・直木賞受賞!!みたいに書いてあったから最初はてっきりこの本が直木賞受賞したのかと思ったわ^^:てか他の受賞者の本とか受賞作品でもないのにでっかく~賞受賞!!とかよく書いてあって前から紛らわしいと思ってたんだよね~。買うときはよく見なきゃね。

今回の本はあらすじからおも~い雰囲気漂わせてます。主人公、中学2年生の大西葵は人を二人殺した。でも魂は削られていくし、やっぱり少女は殺人には向かないな。あの夏、あの子との出会いが彼女を変えていく。

重いね。ま、わかってて読んだんだけど。本の中には彼女が笑う場面が多く出てくる。それは友達と冗談を言い合ったり、楽しかったり嬉しかったり、ごく普通の少女の笑顔だった。だから余計に話が悲しくて重いなっていく。普通に笑っているのに、その子の魂は擦り減っていく。読んでてこれがハッピーエンドならいいのにな~って、絶対そうじゃないのはわかってたけど、そんふうに思っていた。

まず主人公の大西葵が可哀想に思えた。家庭では居場所がなく学校での人間関係も思うようにうまくいかない。読んでて女の子の友情って怖いなって思った。人にもよるけど俺とかは彼女は彼女、友達は友達って感じで優先順位とかつけないけど、女の子は友達よりも彼氏だったり好きな男だったりするのかな?って。あとやっぱり親は子供をきちんと愛せなきゃダメだよ!もし不満があったとしても決して子供には言ってはいけないでしょ。それがどれだけ子供を傷つけるのか考えなきゃ。

バトルモード、ついカッとしたりキレそうになったりすることは自分にもある。それが一番敏感に、不器用に姿を現してくるのが思春期の時期なのかもしれない。でも、やはり彼女はただの中学生だったんだと思う。

もし彼女が自分の罪を誰かに告白していたら、きっと未来も変わっていたんだろう。なんかすごく可哀想な話だった。殺人に向いている人間なんていないんだよ。

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