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「東京タワー」江國香織

東京タワー 東京タワー

著者:江國 香織
販売元:マガジンハウス
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オススメ度★★★★

前はよく江國香織の本を読んでた気もするけど大学に入ってからというもの、めっきり読まなくなった。で、リリーフランキーの東京タワーとどっちにしようか迷った挙句、たまには江國香織の本を読もうと思い手に取ってみた。

大学生の透と親友の耕二、二人は共に年上の女性との関係をもっていた。透は史詩と甘い恋愛をし、耕二は恋人がいながら喜美子との情熱的な肉体関係に溺れていた。まだ大学生の二人と家庭を持った女達の恋愛はどうなっていくのか。

この本、そういえばV6の岡田君と黒木瞳で映画化されてたね。恋はするものじゃなく、落ちるものだ、ってセリフはよく耳にしてましたわ。で、本を読んだ感想。うーーん・・・って感じ。あ、決してつまらなかったという意味ではなくて、やっぱりこの人たちがしていることは結局不倫なんだなって思った。

透はしきりに史詩との間にある埋めることのできない年の差、その年月に歯がゆさを覚える。この人は自分と出会う前、自分と同じ年の頃はどんな人だったのだろう、昔のあなたも知りたい、ってな感じで。みんな自分が出会ってなかった時代の相手を想い求める。たしかに恋人がどんなん過去を生きてきたのか知りたいという気持ちは俺にも多少はあるし、ない人のほうが少ないと思う。その時代のその人を見てみたかった、みたいなね。

二人が軽井沢に行く場面がある。この時、夫が早く来てしまったためになかば追い出されるように帰って行った透は後に、僕は捨てられた、と彼女に言っていた。その時史詩は、一緒に暮らしていなくても一緒に生きている、と言って透をなだめた。たしかに一緒に暮らしていなくても相手のことを想って生きることはできる。でも一緒に生きたいと言いつつも家庭を捨てようとまではしなかった史詩は、透との未来を信じることができなかったんじゃないのかなって思った。多分いつかは、そう遠くない未来に二人は別れるんだろうなって。そう考えると透も若かったし、でもかわいそうだなって思えてくるんだよね。

耕二は・・・とりあえず俺は耕二のようにはなれないわ、と思う。恋人がいるにもかかわらず喜美子との性欲に溺れた関係、透と史詩とはま逆の関係だ。ラストとかはなんかね~って終わり方だったし。なんか浅い愛情っていうのかな。耕二の部屋にある彼女の由利が置いていった「由利用」と書かれた紅茶を別の女に入れるたびに由利への愛情がどんどん薄れていくようで、なんか由利がめっちゃかわいそうに思えた。なんかかわいそうな人が沢山出てくるなこの本は^^;

ただ話としては透の方は落ち着いた雰囲気で進んで行くけど、耕二の方が複雑な女性関係とかで波乱万丈的で読んでて気になったし面白かったな。

まあこんな恋愛もあるんだろうな、という気持ちで読めばいいんじゃないかと思う。

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