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「エンジェル」石田衣良

エンジェル (集英社文庫) エンジェル (集英社文庫)

著者:石田 衣良
販売元:集英社
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オススメ度★★★★

幽霊見たことある?って聞くと、あるって言う人は周りにたまにいるものだ。自分は霊感はない(・・・と思ってる)から見たことはないがいるとは思う。この「エンジェル」の主人公も幽霊だが、親しい人がこうやって見守っててくれたら嬉しいかも。。。ま、いつも見られてたらなんか恥ずかしいけど(笑)

青年実業家の純一は幽霊として目覚めた。目の前には自分のしたいとそれを土に埋めている二人組の男が。事件から二年間の記憶が無くなってしまっている純一は自分が誰に、どうして殺されてしまったのかのかを調べ始める。そこにはある映画への不可解な巨額の投資があり、その周囲の関係者に張り込みをしていく。はたしてどのような真実が待っているのか。。。

ちょっとファンタジー的だね。まあ幽霊ですし。ん?幽霊だったらホラーかな?でもどちらかというとファンタジーでミステリーって感じ。

純一は事件を調べていく中で自分の空白の二年間を埋めていこうとする。そこで彼は大切なものと出会って行く。

この話に出てくる幽霊にはいくつかの能力がある。場所を思い浮かべることによって行える瞬間移動、生きている人間に音声を伝える音声化、映像を見せる視覚化、そして幽霊によって持つ能力が違う適正(電気を操ったり、風を操ったり)。純一はこれらの能力を使いて大切なものを守り抜こうとするが・・・

知っておいた方がいいことと、知らない方がいいことがある。世の中のことを多く知っていればそれだけ知識が増え、世界を見る視野が広がると思う。が、知ってしまったために自分が深く傷つき絶望してしまうこともある。だがそれを知り、乗り越えていくことが出来れば自分の可能性は広がるのかもしれない。

純一にとって自分の死は知らない方が楽だったかもしれない。しかし、それを彼は知ってしまった。自分の死に対してどのような答えを出すのか。彼は苦悩しながらも最後の決断をする。

正直ちょっと事件の真相が浅い感じはしたけど、幽霊という設定や純一が生きている人間と必死にコミュニケーションを図ろうとするところは特に面白かったし、ラストもなかなかよかった。

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