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「どきどきフェノメノン」森 博嗣

どきどきフェノメノン    A phenomenon among students (角川文庫 (も20-1)) どきどきフェノメノン A phenomenon among students (角川文庫 (も20-1))

著者:森 博嗣
販売元:角川グループパブリッシング
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オススメ度★★★★☆

森博嗣といえば「すべてがFになる」(タイトルあってるかな?)で有名、ってのをどこかで見た気がしてずっとミステリーの人ってイメージでいたから今回のラブコメの作品は意外な感じがした。そのうち読もうとは思っていたもののなかなか手が出ず。どうやら自分の中で新しい作家さんの本を読むタイミングというのがなんとなく存在しているらしい。新しいことにチャレンジする時みたいにね。というか、それはほぼその時の気分なんだけれども。

とりあえず外れのない本を読みたいときは、日頃から親しんでいる作家さんの本を。ちょっと気分を変えたい時は前に読んだ本とはジャンルの違う本を。ちょっと冒険してみたいなって時は、まだ読んだことがない作家さんの本を、という感じで本を選ぶときの基準は常にその時の自分の気分であることが通常なわけで。当然、すごく読みたい本が合ったり友達に薦められてる本があればそれを優先するけど。どうも自分は同じ作家さんの本を立て続けに読むのは苦手みたい。読書にもメリハリをつけたいからね。

で、めっちゃドキドキしたかったからこの本「どきどきフェノメノン」を買った。。。わけではなく、この時は軽い読み物を欲してたからってゆう理由でチョイスした。

前置きが長くなったね^^:物語の主人公は窪居佳那24歳。大学院のどく多コースに在籍している、研究に没頭する日々。そんな彼女の楽しみは~ずばり「どきどき」の探求。いろいろな事にどきどき。悩みは酒を飲むと不定期に起こる記憶の欠落。これがまたやっかいなことを引き起こす。後輩にはさわやかボーイの鷹野と人形オタクの水谷、ひそかに恋焦がれる指導教官の相澤、謎の力持ち武蔵坊。佳那を一番どきどきさせるのは誰か。

ラブコメディって書いてあったけど~正直最初のうちは全くコメディ的な面白さわなかった。いやそれらしいことは書いてあるんだけど、なかなかそのコメディの世界に入っていけないというか。。。というのもホントのとこ最初は読みずらかったです、この人の文章。なんかコメディにしては堅いし、表現がくどい感じがして。ただそんなのも慣れ。読んで行くうちにそのくどい表現とかちょっと堅い感じに妙にハマってしまうのであった。それからはストレートを繰り出す感じというより、ジャブで少しづつ読み手に笑いを提供してきます。結構好きだな、この人の文章。

どきどきの探求を何よりの楽しみにしている佳那。まあ思いを寄せる教官の家のポストにこっそり音楽会の自分の隣の席のチケットを投函し、その音楽界でせっかく隣同士になったというのにでっかいマスクで変装して最後まで正体をばらさなかったり。。。これには彼女はもうどきどき!でそのどきどきを味わうことが目的で幸せ感じてたりするけど、これってストーカー?って本文にも出てきたけど僕はストーカーだと思いまいます(笑)。

そう、窪居佳那だけでなくこの話に出てくる人はみんな変な人です。バックの中にいつも女の子の人形を入れて着せ替えとかしちゃってる(リカちゃん人形かってね)後輩の水谷とか普通にいたら引いちゃうでしょ(笑)人の家に泊まり歩いてる正体不明の武蔵坊もかなり変。まあそんな所も面白いんだけどね。

佳那が酒を飲んで記憶を飛ばすと、記憶のない間の謎の行動を彼女が必死に創造し徐々に明らかにしてく時も、周りの人の恋を成就させるためにあれこれするのも彼女にはこの上ない「どきどき」なのだ。

なんかこんにどきどきしてるのがちょっとうらやましい。もうちょっと自分もどきどきに敏感になって生活してみようかな^^

いろいろと恋の姿が見え隠れしつつも彼女の恋は結局どうなるのかが一番の注目点。というか彼女がどこで自分の気持ちを恋だと認識するかということに。さてさて彼女は一体誰かとくっつくのでしょうか、はたまた誰ともくっつかず今まで通りのどきどきの探求の日々を送るのか。それは読んでのお楽しみ。

ちなみに最後の窪居佳那のセリフは~自分の中ではかなーりツボっていうか、好きなセリフだった。いい締め方をするもんだ。

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